4団体に計223万円助成 千葉県民からの浄財活用

 「千葉日報子どもの育ち応援基金」(主催・公益財団法人千葉日報福祉事業団=理事長・萩原博千葉日報社顧問)の2020年度助成先が決まった。経済的に厳しい家庭の定時制高校生を対象に、寄付で集まった缶詰などの食品を差し入れする「フードバンクちば」(千葉市、菊地謙代表)など4団体。取り組みの充実支援のため計223万円が贈られる。

 他に助成されるのは、NPO法人「ほっとすぺーす・つき」(佐倉市、田代和美理事長)、一般社団法人「はこぶね」(船橋市、大藪真樹代表)、「ワンデイシェフかんでんち」(木更津市、大高涼子代表)。助成額は35万~100万円。

 同基金は子どもの貧困が社会問題となる中、次世代の子どもの健全な成長を後押しする団体を応援することが目的。千葉県民からの浄財を設備費や研修費として活用してもらう。助成は2回目で、20年度事業で活用される。

 昨年12月に公募し、7団体から申請があった。今年2月に公開プレゼンテーションが行われ、厳正な審査の結果、選考された。

 フードバンクちばは、助成金を物品購入に充てる方針。菊地代表は「助成が弾みとなり、他の定時制高校にも活動を広げられたら」と話している。

 同福祉事業団は3月に助成証書の贈呈式を予定していたが、新型コロナウイルスの感染防止に配慮し開催を見送った。

 同福祉事業団は、千葉県民の福祉向上へ幅広く寄付を受け付けている。子どもの育ちを応援することにつながる青少年の健全育成のための寄付も募っている。