「こんばんは」。11月上旬の金曜日午後6時、子どもたちの元気なあいさつが「子ども食堂」に響いた。近くにある順天堂大学の学生と地域住民が連携している居場所づくり。幼い子どもが集まり、出来たての唐揚げなどを頬張った。
運営するB−Netは1998年4月、前身の「町民活動の館 Broad Network(広範囲なつながり)」として設立。3年後にはNPO法人を取得、現在の名称に変更し、地域の子ども支援や町づくりに携わってきた。
食堂は昨年5月、無料や低額で食事を提供する地域の居場所として開設。今回の助成金27万円で、食卓を彩る食器などを新調した。
利用する子どもは、家庭の困窮や親の繁忙などのイメージがまだまだ色濃いが、理事長の遠藤大輝さん(22)は「地域の住民が、みんなで交流できる場となればいい」とほほ笑む。