外国出身の10代半ばの男女に日本語を手ほどきする。将来、日本での生活に困らないよう高校進学を支援するためで、2014年に開校。月に2万円強の会費で平日5日間、日本語を基礎から本格的に指導する。
「日本の漢字は読みが難しい」。中国の女子生徒がふりがなをふる練習問題に取り組んでいた。
教室は千葉市内にあり、本年度の顔ぶれはアフガニスタンやフィリピンなど8カ国の約30人。課題の一つが県内の遠方から通う生徒の交通費。負担を減らすために助成金60万円は、講師が見込める東葛地域で開設を目指す分校の準備などに充てた。
「民間の日本語学校に行くのは経済的にハードルが高い」と白谷秀一理事長(68)。「こうした活動を知らず家で引きこもっている子がいる」と、さらなる受け皿づくりの必要性を説く。