調整役の事務円滑に NPO法人アビィーズ(我孫子市)

 2013年に設立。子育てで困った際、周囲に頼れる親族がいない保護者のセーフティーネットとして有償ボランティアによる子育て支援事業を展開。急な依頼でも断らず引き受けるのが基本方針だ。

 利用者(おねがい会員)の事情を面談などで把握。60〜70代中心の支援スタッフ(まかせて会員)と顔合わせをし橋渡しをする。

 利用者は介護の仕事に従事するなど、職場から急に離席できない場合が多い。「保育施設から子どもが発熱したと緊急の呼び出しがあった」「残業で遅くなるので保育をお願いしたい」などの依頼が舞い込む。

 現在、おねがい会員は約150人、まかせて会員は40人弱。理事長の宮本慈子さん(61)と日高和子さん(67)が無償で調整役を担う。助成金43万円は事務機器購入などに充てた。宮本さんは「利用者本位で活動を続けたい」と話す。